大学生の日常
寝る直前に、恋人に振られたと友だちから連絡がくる、
そんな一日の始まり。夜に話を聞くとだけ言って寝た。
せっかく早起きをしたのに、
見ていた夢の続きが気になって、二度寝してしまう。
今日は授業が午前で終わりなので、
お昼を食べて帰ろうと決めた。授業中にぼんやり、このままだと、これから行くラーメン屋で麺の大盛りをお願いする以外に、人と言葉を交わさないかもしれない、などと考えていた。
初めていくラーメン屋さんだったのだが、妙な趣の店だった。
店内には人の背丈の2倍もあるガラス製のろ過装置があり、熱気を逃がすためのものか、天井を鉄の大きなパイプが縦横無尽に走っている。壁は白く塗られているが、打ちっぱなしのような風体で、秘密基地のような、化学の実験場のような場所だった。
私は焦げたネギのやつが浮かんでいるつけ麺を食べた。少し薄味な気もしたが、最後まで飽きずに食べることができた。
食券が麺の量でわかれていたので、結局言葉は発さなかった。
家について、お昼から風呂に入る。
汗を流して、さっぱりしたら、
涼しい部屋で少し昼寝をしよう。
目が覚めたら、自然とやる気になっているはずだ。