人間性は音に乗って
今日友達と勉強の息抜きに話している時に、
急に幽体離脱したような気持ちになった。
自分でしゃべっているのだけど、
自分の言葉が別の誰かの言葉に聞こえるような、
そんな妙な感覚。
少し早口で、薄く伸ばした金属を横に薙いで相手を斬りつけるような話し方だった。
自分ではずいぶんと丸くなったつもりでいたので、
実家に帰った時に母にあんたはまだ話し方がきついと言われて、
腹を立てたことがあったけれど、
やっぱり母の言うようにどこかとげとげとしたところがある。
自分自身、話し方から相手の性格を推し量ることがあるが、
自分と全く同じ声のトーン、調子、口調で話す人間がいたとしたら、
ぼくはそいつをどういう人間だと評価するのだろうか。