月にうさぎ

 

自分が布団に入っても、

父母が晩酌をしていたり、妹が勉強していたりする。

 

眠たい目をこすって朝起きると、

かちゃかちゃと朝ごはんを食べる音が聞こえる。

 

美味しいねえと言うと、

そうだねえと言葉が帰ってくる。

 

つまらんボケをすると、

それはまじで面白くないと駄目だしをされる。

 

この曲はいいから聞け、とゴリ押しされる。

こちらが勧めた曲はあーはいはい聞く聞くとか言う。

 

お前の歳の時には、私たちはもう働いていましたとプレッシャーをかけられる。

 

つい先日髪を切ったばかりなのだけれど、髪を切れと言われる。

今、短いんだけどなあ。

かと思ったら前髪を上げただけで、あら、髪切ってきたのと言われる。切ってません。

 

同じ轍を二度踏んでるのを見てイライラしたり、

ソファに麦茶をぶちまけてこってり絞られたり、

あほみたいな冗談で大笑いして、

おやすみとおはよう、いただきますとごちそうさま、ただいまとおかえりを言える生活を毎日送っています。

 

ひとりも悪くないんだけど、

やっぱり誰かと、家族と、過ごすのっていいなあと思うそんな毎日です。

 

 福岡の月はなんだかやたらに大きくて、

黄色くて、随分おいしそうです。ここ最近は満月ですしね。