自分に命を吹き込む

 

あー楽しかった。

4年もやってて、今日が初めて、頭が真っ白にならずに、

途中で気を抜かずに、最後の最後までセリフの末尾にまで意識をみなぎらせて、

どこが笑いがとれていて、どこはそうでもないのかというのを冷静に判断しながらネタができました。

 

すんごい楽しかった。

 

 

今日はとにかく楽しむことと、

自分がネタを書いてる時に思い描いてた世界観を、

ネタをやってる最中に絶対に崩さないでやり切るということだけに、

全神経を注いでいました。

 

 

お笑いって、リアルタイムに評価が下るものですから、

ネタの最中に心を折る機会ってのはいくらでもあって、

ぼくは今までそういう瑣末なことの方に気を取られて、

変に張り切ったり、逆に意気消沈したりしていました。

 

そうすると、本来自分が思い描いてたものとは、

全く別の、というよりはネタの世界で演じていた自分から、

一気に普通の自分にまで戻ってきてしまって、

それは楽しかった夢から覚めてしまうような、そのくらいの落差があって、

多分見てる人も一気に現実に帰ってきてしまうんですよね。

一度そうなってしまうともう、後はいくらぼくが頑張ってもそんなに面白いことにはならない。

 

ぼくは今日ランプの精をやってたんですけど、

ネタ中はずっと、ランプの精でいられたなあと思っています。

 

たった3分か4分くらいのネタ時間の間に

自分に今できる全部を、

出し惜しみせずに本当に全部出しきるだけで、

こんなに楽しくて、やってやったぜ! って気持ちでいっぱいになれるんだなあと思って、お笑いを仕事にしようって人たちの気持ちがやっと今日初めてわかった気がしました。そのたったそれだけを、4年近くもぼくはできていなかったんですけど。

 

高校時代の恩師に、

おまえは人生のどっかで自分の力を100%出すって経験をせんといかんぞと言われてから、もう6年くらいが経ちましたが、その片鱗にようやっと触れられたような気がします。自分で自分をちゃんと動かすっていうか。

 

いやー面白かった。

 

まだ明日のピンが残ってるので、

そっちもなーなーとかなんとなくとかじゃなくて、

しっかりやりきって、後悔なく文化祭を終えたいです。

 

楽しかった。

明日も楽しくする!