日が落ちるのを見届けようと思って屋上にいた。 風が強い。雲もぐんぐん流されていく。 立っていると飛ばされてしまいそうで、マッチ棒のような私は慌てて屋上の非常階段に腰掛ける。 遠くにそびえる山の影のような雲があって、目的の落日があるだろう橙の空…
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