SSの神様

 

 

以前テストが終わったらショートショートを書いてみたいと言ったので、

勉強のつもりでショートショートの代名詞、星新一さんの本を買って今読んでいます。実は初めて読みます。

 

『ようこそ地球さん』

 

という本です。

たくさんあってどれにしようか迷ったので、表紙で気に入った物を選びました。水風船をアップにしたような、青を基調にしたマーブル模様のさわやかな本です。

 

まだ半分くらいしか読んでないんですけど、

こう、落ちで肝を冷やすような展開のお話が多くて、

以前ショートショートの定義とかいうので読んだブラックというのはこういうことなのだなあと実感しております。

 

話の入りや、モチーフが、かわいいものやほわほわとした穏やかなものが多いだけに、余計に落ちでひやっとしますね。

きしょ~~~~~テンケツッ!! というようなイメージです。

おしりが詰まってる感じ。

 

 

それより何より驚いたのが、私無知無知にしてしらなかったのですが、

星新一さんが作家として活動されていたのって2000年より前のことなんですね。

わりと最近の人で、とても若い新進気鋭の作家なのだとずっと勘違いしていました。そんな前の方なのに、未だにこれだけ大きな存在感を持って本屋に君臨しているというのが、すごいなあと思います。

 

 

先ほど肝を冷やすような話が多いと言いましたが、

中には考えさせられるような話もたくさんあって、

ショートショートの奥深さを肌で感じております。

 

あくまで説教臭くなく、すっと後腐れなく物語の幕を引くというのも名人芸だよなあと思いながら今日もショートショートの神様の手帳を、そっと覗くのでした。