試験をパスせぬものに未来を語る資格なし
自分とはこうだ、なんて決めてしまうのは息苦しくて、
だから決めないままにふわふわしていると、自分とはなんだろうという気になってくる。
それでいて矜持や主張を持ち続けるなんてことは到底できないから、
軽佻浮薄を決め込んで、臨機応変とは口ばかりの、どうにかその場しのぎを繰り返す。
あるべき自分を思い描いては捨て、なりきれないと諦めては捨て、
捨てただけならまだいいのだけど、これは正解じゃなかったなんて、都合よく消費しているだけで、性懲りもなく次は次はとあるべき自分を探している。
楽に達成できる、すごい自分を探している。
本当は、
今まで夢想した、太陽のような、スーパーヒーローのような自分にだって、
なれたんだろうと思う。そうなるための、そのための努力を一切厭わないと覚悟を決めることができたなら。その覚悟をする気なんか到底なかったのだから、本当はなんて言葉を使うのはおこがましいけれど。なれっこないとすら、思っていたんだから。
そろそろふわふわしているのにも疲れたので、
少し気張ればなれる自分に、まずはなってみようと思う。
毎日夜に散歩をして、その汗を風呂で流して、あんまり遅くない時間には眠って、
それなりに早い時間に起きて、ゆとりのある朝を送れるみたいな。
そんなところから始めてみようと思う。
どうある自分が一番楽しくて、一番やる気まんまんでいられるのかというのは、
正直今でもよくわからないけど、環境が定まったら、それも少しずつ見出していこうと思う。