老老介護



祖父母に会うと、
嬉しい反面歳とるってやっぱしんどいことなんだな、と思う。思わされる。

介護職の人が足りてないから、中高生とかに授業の一環として介護させてはどうかみたいな案があったりするけど、おれは若くて未来に希望を持ってる年頃の子に、命の行くとこまで行った人の面倒を見させんのは酷だと思う。

人間みな死にゆく定めだけれど、
そうだとわかっていないから頑張れることがあると思うから。

命について考えるいい機会にはなると思うけど、訳がわからなくなって、人としての尊厳なんか失ってしまったような人だって、もしかすると面倒を見る人の中にいるかもしれんと考えると、年頃の子には刺激が強いというか、与える影響としてはいいものよりは悪いものの方が大きい気がしている。身内ならまだしも、縁もゆかりもない人だったら、尚更なあ。


立派に頑張ってきた人たちが、
ただ老いたというそれだけの理由で、
過去のあれこれを失って退いてゆく様を見るのは、邪見にされたりしてゆく様を見るのは、しんどい。
周りがそんなんじゃなくても、本人が自分がかける迷惑を気にして縮こまっていく姿を見るのも、辛い。


頑張ってきたんだから、楽しく余生を送る猶予くらい、与えてくれてもよいものなのに。そんな簡単なことを受け入れる余裕がないのは、悲しい。


うちはまだうまくやってる方なのだろうけど、祖父母とは離れて暮らしているから、あまり見えてないだけなのかもしれないな。