めくるめく料理の世界

 

 最近は歳のせいか、

味の濃いものというのを食べ続けることができなくなってきています。

 

昔は母に、

そんなあほみたいにソースやら醤油やらをかけていたら、

将来高血圧で死んでしまうぞなんて脅かされたものですが、

本当にそういうことに気をつけなければならないくらいの年齢になって、

こんな状態になるんですから、人間って本当にうまくできてます。

 

食べ続けることができなくなってる、

と言いましたがむしろ何にもついていないものの美味しさが分かるようになったという方が、表現としては正しいかもしれません。

 

ラーメンの一杯目は味を変えずに頂くように、

まずは何も調味料をつけずに料理を食べる。

それに飽きてきたら、ちょっと何かを足してみて、

また別のものをつけてみて、そうしていろいろ楽しむのが最近は好きです。

 

そうやって味の濃さを調節できるという点では、

あまり味のしない主食と、味のしっかりついているおかずとで分かれている日本食は、めちゃくちゃ優れた料理形態だなあとほとほと感心させられています。発想のレベルが完全に天才のそれです。

 

おかずの味が濃いかな、と思っても、口に含む主食側の量である程度調節が効きますし、薄いと感じたならば、何か調味料を足すなりなんなりできるわけですからね。

 

日本食がそういう形態だから、

自分の味の好みもそれに合わせて変わってきているのか、

それとも自分の好みにたまたま日本食が合っているのかわかりませんが、

 

もしかすると、洋食、中華、その他料理形態と、それを食している人たちの食べ物、味の好みなんかを併せて参照すると、その国で育つ食文化についての必然性みたいなのが見いだせるかもしれないですね。

 

その土地で育つ食物の方が、食文化に与える影響は大きいような気がするけど、このグローバルの時代にはそれも今は昔の話なのかな。

 

何にせよ、

よく食べよく生きねばならんと思うておる次第であります。

 

 

 

ここ最近少し元気がなくて、度々日記を休んでおりましたが、

多少回復しました。ご迷惑をお掛けしました。