またきて10月


今日は友達の家にお呼ばれしてました。
今冬? 今秋? 初鍋です。

野菜と肉と豆腐とをざくざく切って、いれてぐつぐつするだけで美味しいのですから、鍋は最高です。

鍋というと、森鴎外か誰かの「牛鍋」というタイトルの短編をいつも思い出します。


牛鍋は今でいうところのすき焼きで、それを食べている光景についてひたすら書いた作品です。今まで読んだものの中で、一番食べ物を美味しそうに書いてる。

鍋の中で煮たっていく肉の様子や、それを恍惚とした表情で見る人の姿、肉を奪い合う情景、すべて今自分が見ているかのように目に浮かぶのです。

食べ物そのものだけじゃなく、それを欲する人の姿も一緒に描くってのがみそだなあと思います。


鍋を食べながら、ユングやらシェイクスピアやら、ジブリやらハゲやら、小津安二郎やらルビッチやら、妬みについてやら、パンツとゴミの精霊やらの話をしました。


今日会っていた友達は、高校一年以来の仲なんですが、そこからだとしても8年来の付き合いになるのだということに、愕然としたりもしていました。8年て。

小学校から知ってたりしたら10年以上の付き合いですからね。


高校なんか、自分の中じゃライフイベントとしては割と最近な方な感覚なのに、そこからの友人と8年間の付き合いがあることになってるなんて自分、意外と生きてんだなあと素直に驚きました。5年くらいかと思ってた。


10月は今日で終わってしまうようです。
一日一日を刻んで重ねっていっての今なはずですが、その実感を得られない日々を送っています。

線路上で、電車が立ち往生しているような、前にも後ろにも進まないこの感覚。


自分でブレーキを踏むことを躊躇している。そんな感覚。


11月、心機一転頑張ります。



【11月1日追記】

アクセルだろ! 先が思いやられるわ! 教習的な意味で!