友をたずねて幾数里 2日目


9時57分

風呂に入ったあとに、友達イチオシの中華料理屋さんでたらふく食べて動けぬまま眠りにつきました。

餡がうますぎました。
店長さんがフレンドリーな人で、静岡の魅力をたーんと伝えられ、住め! と言われました。話を聞いていて、福岡に似たまちなのだなあと思いました。静岡の方が都会だけど。

友達邸は、部屋がめちゃくちゃ広くて、風呂トイレも別で、独立洗面台もあって、コンロも3口あって、収納もたくさんあって、日当たりも良くて、ため息がでました。

これが部屋なら私の部屋はなんなのだと。家賃もうちより安いのに! 安いのに!

快適でした。


夜そんなに食べたのに、朝焼きたてのパンを出すお店でパンをよっつ買って食べました。
名前だけ知っていたパニーニを、初めて食べました。
ハムとチリソースを挟んだものだったんですけど、挟んでる生地が薄くてパリパリしていて、とても美味しいかったです。


旅先で食べ物に関してお金に糸目をつけないと、めちゃくちゃ幸せなんですけど、後から振り返ると少しおそろしくなります。



22時02分

12時間後にこんばんは。
家に着きました。

今日は深海魚水族館に行きました。
深海生物には、ほんとに生物か!? と思うような無機質なものから、メンダコみたいな愛らしいものまでいろいろいて、面白かったです。

冷凍シーラカンスという、どでかい展示をやってたんですが、ぐわっと開けた口の中に、立派な舌がついていたのが印象的でした。

ぼくは味にうるさい魚なのかもしれないと思ったんですが、友達はしゃべるんじゃないの? と言っていて、なるほどなあと思いました。ベロってそういう役目もあったんだった。

その後は友達の営業に付き合って、お客さんのところに一緒に行きました。
いいのかなと思っていたんですけど、同郷だということで話も弾んで、お土産にお店自慢のお米で握ったおにぎりまで持たせてもらいました。良い人。

そこから帰るのバスの停留所の位置に惑わされたり、トイレに降りたら次の電車が40分後だったり、いろいろアクシデントはありつつも、無事楽しく旅を終えることができました。


社会人2学生2のパーティーだったんですが、就寝前の過ごし方等にそこらへんの違いが表れていて、間も無く自分もそちら側なのだなとしみじみ思っていました。


今まで静岡には何度か足を運んだんですけど、交通手段が車だったので、
電車やバスで移動した今回はまた違った町の姿を見ることができて、よかったです。地元に根付いた交通手段を使うと、よそ者と土地に馴染んだ人の中間の、すごくこそばゆいような存在になれる気がして楽しいのです。

今まで富士山がなんぼのもんじゃいと、罰当たりなことを思ったりしてたんですが、近くで見るとやはり心奪われるものがあり、みんなが富士山富士山言う気持ちを遅ればせながらようやく理解できました。


カメラで撮ると、目で見ているより山が小さく映るのが残念です。
あれはどういう現象なのでしょうか。

さてさて、
終始あたたかく、
たのしく、おいしい旅でした。


1人になった途端に眠気がすごいので、今日はここらへんでおやすみなさい。