遠くを見つめる


プレゼンテーション大会については、何がしかの入賞にもひっかかれずに終わった。

少しだけアクシデントもあったけれど、ほぼほぼ練習通りを本番でも発揮することができたから、単純に実力が足りなかったのだと思う。思うというか、足りなかった。


何かの作業を何人かで進める時、そして作業に余り時間をかけられない時、ぼくは今までついてこられない人には構ってられないと考える人でした。ある程度のフォローを入れて、それでダメなら置いてくぞみたいな。


しかし今回はチーム内に、納得するためには徹底的な議論を辞さないというメンバーが多かったので、そりゃもう手を替え品を替え、頑張って説明したり、どこに納得がいかないのか主張しあったり、途中普通に喧嘩みたいになったりと、時間がないってのに紆余曲折に紆余曲折を重ねていました。

チーム内に1人、それがわからん、納得がいかんと逐一議論を止める人がいて、ぼくは最初、ただイライラするだけだったんです。

でも、ほかのメンバーはそういう疑問の呈しかたは良くないと、指摘するのです。わからないならわからないでもいいけど、どうわからないのか、自分はどういう考えだから納得がいかないのか、そういう風に言ってくれないと話にならんと。

それからは、話し合いのスピード感みたいなところには欠けてたかもしれないけど、全員参加であーでもないこーでもないと話ができるようになったのでした。


予選の前日に、
わかんねえ、納得がいかねえと言ってた人が、今までインターンとかでも似たようなことやってきたけど、初めてこういう発表に100%納得いった状態で臨むわつってるのを聞いて、ぼくは今まで間違ってたなあと心底思いました。その言葉が、めちゃくちゃ嬉しかったから。


全員が全員、同じ方向を向くなんてことはできっこないと思っていたから、効率を重視するなら多数派が向いてる方向で推し進めるべきだと思っていたけど、全員で同じ方向向けるじゃん、と。

今までは単にやり方を間違っていたんだと、そう思ったのでした。


いいチームだったなと思います。本当に楽しかった。