夢現つ


1年半ぶりくらいに風邪をひきまして、
土日使っても万全というまでには快復せなんだです。明日はお仕事…しんどいですね。

それでも前回のウイルス性腸炎のときよりは全然ましで、のたうちまわるような苦しみはなく、一人でもなんとかなってます。


日の暮れる頃まで寝ていて、うとうと目を覚めして携帯を見ると、福岡に暮らす友達から連絡が来ていた。添付の写真にはぼくの住む最寄駅から撮った景色。

訳がわからないままに、今どこにいるのかを問うと、答えの代わりに見舞いに行ってやると返事が。

家の場所を教えろと言うので道順を書いていたら、住所でいいよ、MAPで探すと言う。
少し前までガラケー使いだったのに、慣れたもんだなと思う。

しばらく待っているとインターホンが鳴って、扉を開けると当たり前だけど、友達が立っている。いや、当たり前じゃない。
何の用事でこっちに来たのかは、結局教えてくれなかった。

ビニール袋をずいと前に出して、要らないもんがあったら今のうちに言ってなというから、中身を覗くと、水羊羹が入っている。わざとだなあと思った。ぼくはあんこが嫌いだ。他に入っているバナナ、アロエヨーグルト、ビスコは全部好き。

水羊羹は申し訳ないけど要らないと言うと、わざとらしく好きじゃなかったっけと聞いてくる。まあいいやとあっさり引き下がって、水羊羹は友達のかばんの中に消えた。

せっかくだからゆっくりしたかったが、この体調だとそういうわけにも行かず、菌の温床と化した家にあげるわけにもいかず、結局友達とはその場で別れることとなった。

今から横浜のアニメイト行くし、かまってる暇ねーわとも言われた。

部屋に戻って、もらったポカリスエットを飲んで、横になったら、さっきの出来事が夢か現実かわからなくなった。しんどい時に、いるはずのない人がこっちにやってくるなんて、それこそ夢のような話だ。
 
そんなことを考えているうちにまたうとうと眠ってしまい、今になって目が覚めた。枕の横にはポカリスエットがあった。