深夜のつぶやき10
どのタイミングであたたかい服を着るべきなのかなんてことを気にしているのが、まるでアメリカの高校の、スクールカーストの下の方にいる女の子みたいだなあと思ってバイト中一人で勝手に面白がっていました。
どうでもいいや、寒いんだからあったかい服着よう。
明日から、私が冬を先取りしようと思います。
私が冬の装いの最前線だ!
冬と言えば、浪人の時に受けたセンター試験を思い出します。
度を超えた寒がりの私は、その日コートやダウン、厚手のトレーナーなど、それアウターだろっていう服を5着くらい着ていました。
もちろんヒートテックも着て、腹巻きもして、インナーも着ています。
当たり前です。
試験会場は近所の大学で、場所は4人がけの横長の机が並ぶ大教室でした。
受験者は両端の席に座り、間の2席は荷物等を置くスペースとして利用せよとのお達しでした。私はカバンは床に置いて、着ていた数々のアウターを脱いでは席に置き、脱いでは席に置いていました。
服の着すぎで巨漢のようになっていた私も、脱いでしまえばただのもやしですが、教室の中は暖房が効いているので安心です。
脱いだ服を綺麗にたたんでから顔をあげると、自分と机を同じくするもうひとりの受験生と目が合いました。
目をしろくろとさせていました。そして、服と私とをゆっくりと交互に見ていました。
確かに。脱ぐ前と後ではかなり見た目というか、大きさが変わるもんね。
驚かせてごめんね。
その後彼が心中穏やかに受験できたかどうかは定かではありません。
本当に申し訳ないと思ったのは、私が浪人生であり、向こうが高校生であるということでした。
初めてのセンター試験で、慣れないなかがんばろうと気を奮い立たせて会場までやってきただろうに、本当に申し訳ない。
それもこれも、毎年毎年何故か狙ってセンター試験の日に降る雪が悪いんだということに、させてくれ。