世代は流るる川のよに
私は二人、妹がいます。
私の中ではいつまでたっても小学生のような、中学生のようなイメージの二人が、
もう既にかなり大きくなっていることに、最近はただただ驚くばかりです。
妹一号の方が使っていた謎の一人称もすっかり使われることはなくなり、
自分のことを真っ当に「私」と言うようになったのを見ると、少し寂しいような気持ちになります。
使っていたら使っていたで、普通にひくと思いますけど。わがままですね。
兄妹間ですら、下の妹達がいつまでも小さいままであるような、そんな不思議な感覚にとらわれるのですから、
親にとっては子はいつまでも子だという言葉は、全くその通りなのだろうと深く頷くことが出来ます。
だって自分の力で立つこともできない時から、
言葉を使って気持ちを表現できない時から、
寝小便をして、転んでは泣き、泥まみれになって遊んでいた時から、
私のことを知っているんですから。
大人のような顔をして
どんな立派なことを言ったところで、
両親は私をそんな頃からしっているわけで、それはもう不思議を通り越して、いっそ面白いくらいのもんなのではないかなと思うのです。
同時に、嬉しくも、頼もしくも、誇らしくもあるのでしょうけど。
まだまだ人一人育てるだけの人間性が
自分にあるとは思えませんが、それでもいつか、
親に、父親に、なれるといいなあと思うのでした。
まあまずは、
先輩としてちゃんとするところからですかねえ。