お風呂でリセット

 

お風呂入る時って、

皆さん何かしらを目的に入ると思うんですけど、

ひとつ大きな理由としてリフレッシュするってのがあるかなあと思うんです。

 

湯船につかって疲れをとるとか、

体についた汗を流すとかですね。

 

 

このリフレッシュって言葉が入浴のキーワードなんじゃないかと。

 

というのは疲れとか汗とかもそうなんですけど、

自分に残っている「一日の痕跡」を消すことが何より大きな入浴の目的なのではないかと思うのです。

 

汗は

もしかしたらスポーツをしたことの結果かもしれない。

体に染み付いたタバコの臭いはどこか、あるいは誰かと共にいた証拠となるかもしれない。

 

そういった一日を過ごした痕跡を、お風呂に入ることで消す。

何かをした痕跡を、どこかにいた痕跡を、誰かに会った痕跡を、消す。

 

そうしてまた新しく自分を生まれ変わらせて、

次の日はまた別の痕跡をつける。そしてそれをまた消す。

 

常に自分を新しく、まっさらにするのは次から次へと出会っては別れる不特定多数の人間に対して失礼がないようにするためなのかなとか思ったり。

 

仮に自分に閉じた世界に暮らしていたら、

自分がどんな状態だろうときっと関係ないし、

決まった人としか会わないような環境でも、自分は痕跡を消さずに生きてゆく人間なのだから、受け入れてくれということが可能かもしれない。

 

でも、全然知らない人に絶えず会うことを強いられる環境ではそんな自分ルールは通用しない。

だからこそ、常に自分をまっさらにして備えるんじゃないかなーなんてね。

 

 

身近な風俗の中に自分の生きる世界の、見えないルールが潜んでいるかもしれないよってな話でした。