深夜のつぶやき16
今日が日曜日だということを忘れていた。
終バスはあっという間になくなった。
福岡で眠る最後の日だから、
せめて家族と顔を合わせたいと思って急いで帰った。
でもそんな事を思っているとは悟られたくないので、
何時頃までには着くから、と帰る時間を報告するだけにとどめた。
起きているので、と返信がくる。ばれている。
家族だなあと思う。
少し厚手のポロシャツを着ていたのと、
高温多湿の中めちゃくちゃに走ったのとで、今夏一番汗をかいた。
草履で走るのはかなり難儀だったので、途中脱いで走ろうともしたけれど、舗装されたアスファルトとはいえど、素足にはきついくらいじゃりじゃりしていた。
しかたなしまた草履を履いて、ぱたぱたと騒々しく足音をたてながら走った。すれ違う人すれ違う人に振り返られた。
今日は何故かとても眠い。
明日からはまた一人で眠る日々に。