空と名前

 
体調の悪さをおして2時間くらい外で呼び込みしてたら頭にモーセがやってきました。頭が割れんばかりに痛くなったという意味です。
 
 
そんなことだから、今日の午前2時〜3時に見れたという流星群のことはすっかり忘れていて、家に着いたら寝ることばかりを考えていました。体調不良は悪です。
 
 
転勤族ではあったけれど、小さい頃から星がよく見えるようなところには住んだことがなかったから、夜空と星というのがあんまりイコールで繋がってこないんですよね。だから、どちらかというとどこででも見える月の方に関心がいくのかもしれません。
 
 
佐賀かなんかの波戸岬、あそこで見たのが、ぼくにとっての唯一の星空でした。
満天の星空ってのは、こういうのを言うんだなあと幼心に思ったもんです。
 
そんで今考えてみると、満天の星空って案外最近できた言葉なのかもしれないなーなんて。
 
だってわざわざ満天って形容するからには、そうじゃない星空があることが前提になってるんでしょうから。
そうなると、昼も夜みたいに明るくなった後の時代にできたんじゃないかなと。
 
 
満天の星空って言葉は、満天の星空が失われてるからこそ生まれた言葉なのかもしれなくて、そんな風に考えると、単純にその言葉の響きや字面や持つイメージの綺麗さとは、また違ったもんを感じます。
 
 
 
そこにあって当たり前だったものが、どこかで欠けてしまったことを理由に改めて名前がつけられてしまったんだとしたら、そんなかなしい名づけられ方もないなあと思ったのでした。
 
 

 

とかなんとか言ったけど、

天気に曇りとか雨とか晴れとかがあって、

晴れの中にも快晴だとか日本晴だとかいう言葉があるのだから、

もともとは満点の星空ってのは、日本晴の夜バージョンみたいなもんだったのかも、

という可能性も全然ありますね。曇ってたら星、見えないですもん。