静かな水


ぼくは酔っ払いの話を聞くのがわりと好きです。巡り巡って同じ話しかしなくなっゆくあの感じも嫌いではなく、そうやって収束していった話題こそが、その人の核なのだという気がします。

ただ、聞く分にはいいんですけど、自分は話し相手に、この人はいろんな話をしてくれて面白い人だなあと思われたいというのがあって、同じ話しかしない人にはなりたくないなと思っていました。

いや、今も思ってるんですけど、
昨日書いた日記みたいな内容って、一度書いたことがあるような、そんな気がして、ぼくも限られた引き出しでしか話のできない野郎になってるのではと、はたと気づいたというような話なんです。

いや、薄々気づいてたけど、知らんぷりをしてただけですね。


その原因について触れてもいいのですが、それこそ自分の日記の何番煎じになるか知れないのでやめておきます。


同じところにとどまる水は濁るみたいな、そんな話なのです。