一応引退
終わった。
終わってしまった。
代替わり前の、
最後の文化祭ライブ。
最後のライブは最後のライブだから、
ぼくたちのサークルを凝縮したような
ライブで、そりゃあもう一番面白いし笑えるはずなのです。
なのに、なぜでしょう。
毎年見ていると、泣きそうになるのは。
卒業を控えた四年生コンビや、引退前の三年生コンビを中心に編成されたライブなので、
おれ達には今しかねえんだ。
というエネルギーを、出演してるどの組からも感じます。
その強大でいて、
後のない、不安定なエネルギーに、毎年心を動かされているのです。
大学生になってから、物事に対して
やる気が起きなかったり、
あちこちに注意が散ったり、
集中できなくなった、と思っていたのは、心のどこかでそれを「いつでもできること」だと見なしていたからなのでしょう。
なんでもかんでもをいつでもできることだからと言って後回しにしていると、
結局何もしないまま一日が過ぎていくなんてことはざらにあります。
今できることは、今しかできないこと。
行動の指針に困ったら、
今しかできないことを、やる。
こんなこと、いつでもできるしなと思っているそのこんなことの積み重ねが、
きっと充実した毎日や、望ましい未来を呼びこんでくれることでしょう。