深夜のつぶやき28


寝るに寝れなくて起きてます。


この家に引っ越してきて、初めて入浴剤使って湯船に浸かってたんですが、これはやっぱいいもんですね。

気のせいかもしれないけどほんとに疲れが抜けていくような感じがします。


それでぼやーっとしていると、
今日Twitterで見かけた、自分の大切な人の姿に化けてくる敵と対峙せねばならなくなった時どうするかみたいな話が急に頭に浮かんできました。


ぼくがそれを聞いて思い出したのは、鋼の錬金術師ヒューズ中佐です。

彼は物語の核心に触れる、重要な事件の真相の一端に触れてしまったが故に、敵に殺されてしまいます。

中佐を殺したエンヴィーというのが、自分の姿を自由自在に変化させることのできる奴なんですが、ここでひとつ問題が。

エンヴィーはヒューズ中佐と対峙した際は、元の自分の姿をしていました。
形勢が中佐の方に傾いた時、家族大好きおじさんの中佐のポケットから落ちた家族写真を見て、エンヴィーは”中佐の目の前で、奥さんの姿へと化けた”のです。

圧倒的に優位だったヒューズ中佐は、その変化の後、無抵抗となり、そのまま殺されてしまいます。

つまり”それが奥さんの姿形をした別人である”と分かっていても、中佐はエンヴィーのこめかみにあてた銃の引き鉄を引くことができなかったわけです。


これを初めて読んだ小学校だか中学校のの時は、いやいや引けよと思っていました。別人じゃん! 全然他人なんじゃん! と。


でも、風呂でぼやーっとしてる、
その時のぼくの倍くらい生きてるぼくは、いやー撃てねえわなと思いました。


どういう心境の変化なのか、
自分でもよくわからんですけど、
ぼくが中佐と同じ状況で、エンヴィーが家族の誰かに化けたりしたら、多分なんもできないなあという気がしたのです。


若い頃の無鉄砲さというのは、それだけである意味強さなのだなと思いました。


今から二時間後くらいに、電車に乗ります。

冬服はかさばるので荷物がしんどいですけど、余計なものを全然入れてないので、今までで一番身軽は身軽かもしれません。


少しだけ寝ます。