考え

こども大人のメモ

各世代には各世代ごとの通念のようなものがあって、どこかの世代において正しいことが、どこかの世代においては全く間違っているなんて事態も珍しくはない。で、そうした通念というのは歳を経るごとに移り変わっていくのが常だった。それは各世代が、自分た…

悪習慣は

一人暮らしを始めると、 今まで爪を噛んでいた事の方が嘘だったかのように、普通に爪切りで爪を切るようになった。 幼稚園の時分からずっと親にたしなめられていたにも関わらず 治らなかったので、一生噛み続けるのかとぼく自身思っていたから、心底驚いた。…

善性などいらぬ

性善説の象徴的なエピソードとして、 子どもが井戸に落ちそうになっているのを見たら、どんな悪人でも思わず手を差し伸べてしまうであろう、だから人間は生まれ持っての善なのだと、そんな話がある。 最初この話を聞いた時なるほど至極真っ当であると納得し…

環境と人

あなたの好きな食べ物と、 あなたの物の考え方の共通点はなんでしょうか。 これ、 答えはどちらも何かに影響を受けていることではないかなと思うのですね。 物の考え方だと例に上げるのが難しいので、 食べ物の方の話をしましょうか。 そっちの方が身近だし…

100記事目

生きることは覚悟を決めることだと思っているくせに、 今までほとんど覚悟らしい覚悟なんかを決めたことはない。 決めたことの責任を自分で引き受けるのが怖いから、 決めたことを貫き通す自信がないから、 決めたことに自分が負けることに耐えられないから…

約束と人間関係

携帯電話の登場は、多分に各方面に多大な影響を与えたのでしょう。私が今日記の更新中に駅のホームみたいな公共の場で別れ話してるカップルの、ボロ泣の彼女と目があっちゃったみたいな気まずい出来事だって、携帯電話で日記を更新できるようにならなければ…

名前をつけることの威力

「そこの『テレビのチャンネルを変えるためのたくさんのボタンがついてる長細い黒いやつ』取ってくれない?」 と言うよりも、 「そこの『リモコン』とって」 って言ったほうがわかりやすいに決まってますよね。 先日授業で以前書いた世代間交流論のような話…

i listen to honyarara.

http://www.ted.com/talks/neil_harbisson_i_listen_to_color.html URLはNeil Harbissonの「私は色が聞こえる」というプレゼンテーションです。 彼は生まれた時から色を見ることができず、 視界に広がる光景は常にモノクロであったそうです。 ですが、彼が21…

彷徨うわたし

自分が高校生の時、 大人たちがお酒に逃げるのを見て、だっせーとかかっこ悪いとか思っていた。酒飲む以外に何かないのかと。 しかし大人になった今! 夜になると無性にお酒を飲みたくなる! だが耐える。 何かを埋め合わせるために、とか何かから逃げるため…

ASIAN KUNG-FU GENERATIONとぼく

今自分でもよくわからない状況に陥っているのですが、 落ち着くためになんか書きます。 唐突ですけど、今日は Asian Kung-Fu Generation のデビュー10周年ライブでしたね。ぼくはNARUTOのオープニングだった「遥か彼方」からアジカンが好きで、高校ではアジ…

びーそりっど

本当に書こうと思っていて、 そこにきちんと自分の意思がある時は、 内容が伴っていくという確信があるから、言葉選びには案外困らなかったりする。もちろんよりわかりやすくとか平易な言葉を使ってとかはあるけど、それは内容ありきでそれを如何によりよく…

昨日の記事のコペルニクス的転回

昨日の学術論文や議論などが世間に発生する問題を先取りするという話で、 私はそれが世に広まらないのはもったいないということを言いたかった。 しかしまあよく考えてみると論文その他学術的言説は現実を予測し、その事態を免れるための警告や注意喚起を行…

いたちごっこ

最近、今のままでは資本主義はダメだ、とか従来型の消費社会(?)を続けていくことはもうできないとか、そんな議論やら意見やらをよく見るようになりました。 で、 本当にびっくりするのが上に書いたような意見や議論は、学術界では何十年と前からされてると…

交換不可

昨日雲のことを書いていて思い出したのですが、小学校四年生の時に雲には触れることができない、ということを知った時には大変に驚きました。 あんなにふわふわしていて、あんなにもくもくしていて、いかにもふかふかした感触がしそうなもなのに、触れないな…

書こうより書きたいがいい

この場所に毎日「何か」書く ということだけは決まっていて、その決定の中には何を書くかについてまではもちろん予定されていないので、どこかで時間を見つけて書くことを考えなければいけません。 この書くこと探しというのが思ったよりも難しくて、昼は何…

歩き疲れて

結局散々迷ったけれど、DELLのパソコンを買うことに決めました。注文はしたので、二週間後くらいには届く予定です…! で、今回友達に探し物の頼まれごとをしていたので秋葉原全体をうろちょろしたのですが、あそこはね…なんかもうよくわからん修羅の土地です…

確かに昔の自分は今の自分で

眠る時、私は横向きになります。 右を下にするのが疲れたら左に、左を下にするのが疲れたらまた右に、という具合で寝返りもしょっちゅううちます。 寝返りをうつのにも疲れてしまったら、仰向けになって寝ます。 ですがうつ伏せにだけは、苦しいのでなりませ…

エンゲル係数の高さたるや

昨日自分が生きている今は色んな人の生活がぐるぐると刻まれて出来たものなのだということを書いたのだけど、その先人達が築いてきた”今”の中に含まれるものでも特に良いなと思うのは、食に関することです。 エビとか、納豆とか、まず食べようと思わない見た…

最後に残るのは空かもしれない

自分の卒業した小学校の校庭で、昔と変わらず休日に少年野球チームが練習しているのを見たりとか、たまたま入った居酒屋の店長が中学の同級生だったりとかすると、ああ自分はここに長く住んでいたのだなと思う。 どこに行っても全く新しい「場所」はなくて、…

行きもこわけりゃ帰りもこわい

あるものを良いとか悪いとか、美味しいとか不味いとか、 高いとか安いとかいうように判断させているのは、私達の中のなんなのでしょうか。 おそらく何か基準があって、それと同じか上か下かというので判断するんでしょうが、その基準というのは一体どんなふ…

覆水は本当に盆に返らないのか

いつもいつもそうだというわけではないけれど、 時々遠く昔にやってしまった失敗をふと思い出して、後悔する。 友達の鉛筆を貸してくれという頼みを、自分はたくさん鉛筆を持っていたにも関わらず断った、とか 本当は自分から入れてほしいと頼んだのに、他の…

見た目が同じでも味が違う料理ってあるよねという話

「雇われてくれ言われた依頼は断ってもいいが、頼まれてくれ言われた依頼は断るなと教えられた。そうやって集落は和を作って生きてきたんだ」 とじいちゃんが言った。 正確には”そういう内容のこと”を言った。 実際にはじいちゃんの出身地の訛りの混じった標…

帰省に際する話

小さい頃の自分は、じいちゃんばあちゃんを魔法使いのような不思議な存在だと思っていた。 自分の欲しいものは全部先回りして用意されていた。 お菓子やアイスや、その他食べ物もなんでもあって、好きなだけ食べなさいと言ってくれる。それでも何か足りない…

命の価値はどうはかるのかという話

藤沢数希さんが今朝、認知症の男性が線路に飛び込んで死亡した事故(?)に対し、JRが賠償金を支払ったことに関して、 『話は変わるが、交通事故とか医療事故で老人が死んじゃった時も30代のピンピンしてる人が死んだ時も、加害者の賠償額ってそれほど変わらな…

じいちゃんばあちゃん

明日から16日まで父方と母方の祖父母の家に帰ります。 祖父母の家へは、実家以上に帰る機会がないだろうから。 言霊思想を信じる人間なので、不吉なことは書きたくないのですが、 もしかしたら祖父母共に揃って会うことができるのも、残り少ないかもしれない…

述懐

ある程度歳をとってくるといろいろな刺激にすっかり慣れてしまって、 なかなか感情が揺り動かされることもなくなる。 みたいなことを自分に言い聞かせて、無気力な自分を肯定する日々でしたが、 案外そうでもないのかもしれない、と思わせてくれるようなもの…

暑さ

ちりーん、と風鈴の音が鳴りまして、 それだけでなんとなく涼しいような気持ちになります。 不思議なものです。耳から入ってくる情報で、どうして涼しいという感覚になるんでしょう。涼しい音がするからだ、と言われればそうなのかもしれませんが、 何故風鈴…